「ある愛の風景」Brødre(2004)
すごく優しいお父さんと、美人のお母さん、2人のかわいい娘の4人家族。
とても幸せに暮らしているのですが、お父さんは軍人で、アフガニスタンに向かいます。
そしてお父さんの帰りをいつものように待つ3人に、突然知らされる父の死。
理由はアフガニスタンで乗っていたヘリコプターが追撃されたという事で、軍によるお葬式も執り行われます。
「お父さん、本当に死んでしまったの?」と現実を受け入れられない日々が続きつつも、少しずつ受け入れざるをえない日常をすごしていきます。
優秀で優しかったお父さんには、正反対ともいえる暴力的で前科もあるような弟がいるのですが、お父さんがいたころ、弟はみんなの嫌われ者でした。
でも、傷ついた家族3人をなんとか力づけようと振る舞い、少しずつみんなと溶け込んで父を亡くした痛みを少し取り除いてくれるような存在になっていきます。
しかしそこで突然、軍からの連絡。
「お父さんは生きている」
そして本当に生きて戻ってきます。
家族はもちろん喜ぶのですが、お父さんはまるで別人のように性格が変わってしまっていました。
お父さんを苦しめているある事が原因なのですが、それが何かを打ち明けてもらえず、家族は困惑します。
見ている私たちにはお父さんに何が起きたかわかっているのですが、わかっているからこそ、誰が悪いとも言えず、ただただ、みんなかわいそうというか、心がしめつけられるような思いです。
ネタばれしないように紹介したつもりなので、この映画、ぜひ観てください。
デンマーク映画ですが去年ハリウッドでリメイクされて、日本でも今年の6月に公開が予定されています。
タイトルは、「マイ・ブラザー」だそうです。
個人的には元の「ある愛の風景」のほうが配役がステキな気がしたので、TUTAYAでDVDをかりて
みてくださいね。
久しぶりに泣いてしまいました。おすすめです。
予告: